日本酒は健康に悪い!?
日本酒は健康に悪いといわれることがありますが、とんでもない、非常に間違った情報です。むしろ、さまざまな健康効果があることがわかっています。
たとえば、糖尿病に日本酒の糖分が良くないとか、日本酒はカロリーが高いから、などという意見がありますがそれは間違い。カロリーはどのようなお酒でもアルコール1gにつき7kcalあり、とくに日本酒が高いというわけではありません。
むしろ、日本酒には血糖値を下げるインスリン様の物質が含まれており、よい面も持っています。
また、日本酒には善玉コレステロールを増やして心筋梗塞や冠状動脈疾患等を予防する効果、がん細胞の発生防止や増殖抑制効果、血管拡張作用によるストレスの軽減・肩こり・冷え性・偏頭痛の改善など、さまざまな健康効果が認められています。
それではなぜ日本酒は健康に悪いイメージがつきまとっているのでしょう。日本酒は過去に大衆酒として、ほかのどの酒類よりも多く飲まれていた時代があります。
一升瓶を持って酔いつぶれているサラリーマンのお父さんのイメージが未だに一部の人にあり、アルコール中毒の見本のお酒みたいなイメージがあります。
業界としても健康のことをうたったら、逆に健康によいと称してアルコール中毒を助長しているのではないか思われることがいやで、今まで健康のことをうたってこなかった側面があります。
ほかの酒類の業界ではうまく健康効果についてPRしてきたため、結果日本酒だけが取り残されてしまった形になったのでしょう。
現在、ようやく健康面についてアピールするようになってきましたが、今までのイメージを払拭するには時間がかかりそうです。
また、これだけの健康効果のある日本酒をなぜマスコミが取り上げないでいるのか不思議であるとともに、たいへん残念でなりません。
(専務 田中隆太)